文献

J-GLOBAL ID：201202206934823006   整理番号：12A0056445

Fe-24Ni-0.3C合金の超微細結晶粒オーステナイトから変態したマルテンサイトのミクロ組織と結晶学的特性

Microstructure and Crystallographic Features of Martensite Transformed from Ultrafine-Grained Austenite in Fe-24Ni-0.3C Alloy

著者 (3件)： SHIBATA Akinobu (Dep. of Materials Sci. and Engineering, Kyoto Univ.) ,  JAFARIAN Hamidreza (Dep. of Materials Sci. and Engineering, Kyoto Univ.) ,  TSUJI Nobuhiro (Dep. of Materials Sci. and Engineering, Kyoto Univ.)
資料名： Materials Transactions  (Materials Transactions)
巻： 53  号： 1  ページ： 81-86 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0668A  ISSN： 1345-9678  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Fe-24Ni-0.3C合金の平均結晶粒径が35μm~750nmのオーステナイトから変態したマルテンサイトのミクロ組織と結晶学的特性,特に方位関係を調べた。繰返し重ね接合圧延とその後の焼戻しによる極めて強い歪負荷によって超微細あるいは微細結晶粒のオーステナイト組織を作製した。さまざまの結晶粒径のオーステナイトから変態したマルテンサイトの形態はすべてレンズ状タイプであった。一方,マルテンサイト板サイズはオーステナイト結晶粒径の減少とともに減少した。結晶粒径(d)が35μmの粗大なオーステナイトから変態したマルテンサイトの方位関係はマルテンサイト板内の位置に依存して変化した。すなわち,各マルテンサイト板の中心部ではGreninger-Troiano関係であるが,相境界近傍ではKurdjumov-Sachs関係に変化した。それに引き換え,微細結晶粒オーステナイト(d=2.5μm)と超微細結晶粒オーステナイト(d=750nm)から変態した各マルテンサイト板の全領域は,Greninger-Troiano関係を満足した。さらに,転位の高密度と超微細結晶粒オーステナイト内の小角粒界は観察した方位関係が大きくばらついた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *鉄合金 ,  ニッケル含有合金 ,  炭素含有合金 ,  *オーステナイト ,  相変態 ,  *マルテンサイト ,  結晶粒度 ,  *圧接 ,  *積層圧延 ,  焼戻 ,  結晶方位 ,  転位【結晶】 ,  小傾角粒界 ,  塑性変形 ,  *SPD【塑性】
準シソーラス用語： 強歪加工 ,  *繰返し重ね接合圧延 ,  重塑性変形 ,  超微細粒

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  圧延技術  (WC06030Z)

引用文献 (22件)：

• 1) R. Z. Valiev, A. V. Korznikov and R. R. Mulyukov: Mater. Sci. Eng. A 168 (1993) 141–148.
• 2) V. M. Segal: Mater. Sci. Eng. A 197 (1995) 157–164.
• 3) Y. Ma, M. Furukawa, Z. Horita, M. Nemoto, R. Z. Valiev and T. G. Langdon: Mater. Trans. 37 (1996) 336–339.
• 4) R. Z. Valiev, R. K. Islamgaliev and I. V. Alecandrov: Prog. Mater. Sci. 45 (2000) 103–189.
• 5) N. Tsuji, Y. Saito, H. Utsunomiya and S. Tanigawa: Scr. Mater. 40 (1999) 795–800.

タイトルに関連する用語 (7件)： Fe ,  微細結晶粒 ,  オーステナイト ,  変態 ,  マルテンサイト ,  ミクロ組織 ,  結晶学