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J-GLOBAL ID：201202207108993171   整理番号：12A0423722

弥生時代から古墳時代の関東地方におけるイチイガシの木材資源利用

著者 (4件)： 能城修一 (森林総合研) ,  佐々木由香 (パレオ・ラボ) ,  鈴木三男 (東北大 植物園) ,  村上由美子 (京大 総合博物館)
資料名： 植生史研究  (Japanese Journal of Historical Botany)
巻： 21  号： 1  ページ： 29-40  発行年： 2012年02月15日 
JST資料番号： L5752A  ISSN： 0915-003X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,イチイガシの同定方法が明らかになった。その同定根拠を現生試料で再確認するとともに,1980年代以降関東地方低地の遺跡から出土した標題時代のアカガシ亜属の材を再同定し,この地方での資源利用を調べた。その結果,数遺跡でアカガシ亜属のイチイガシが鋤鍬に選択的に利用していたと分かった。しかし同時代に内陸部では利用率は低かった。鋤鍬以外の木製品も含めて原材料の放射径分布が利用傾向を決めていた。イチイガシがアカガシ亜属のうちでよく利用されたのはその材の柔軟性も関連すると考察した。

シソーラス用語： *コナラ属 ,  林産資源 ,  *時期 ,  遺跡 ,  掘削 ,  関東地方 ,  低地 ,  内陸 ,  プラウ ,  園芸用品 ,  生体内分布 ,  *柔軟性 ,  地域差 ,  *木材性質 ,  利用
準シソーラス用語： *アカガシ亜属 ,  *イチイガシ ,  鍬 ,  *古墳時代 ,  出土 ,  出土品 ,  鋤 ,  選択的利用 ,  放射径分布 ,  *木材資源利用 ,  *弥生時代 ,  利用率

分類 (2件)： 農業機械・施設一般  (FB03010O) ,  木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (56件)：

• 千葉県史料研究財団.2003.千葉県の自然誌別編4千葉県植物誌.1181pp.千葉県,千葉.
• 長生郡市文化財センター.1993.国府関遺跡群332pp.長生郡市文化財センター,茂原.
• 群馬県埋蔵文化財調査事業団.1986.新保遺跡1弥生・古墳時代大溝編255pp.群馬県教育委員会・群馬県埋蔵文化財調査事業団,前橋.
• 樋上昇.2010.木製品から考える地域社会-弥生から古墳ヘ-.283pp.雄山閣,東京.
• 飯塚武司.2003.弥生時代中期後半の南関東における木工生産.考古学研究49:59-74.

タイトルに関連する用語 (5件)： 弥生時代 ,  古墳時代 ,  関東地方 ,  イチイガシ ,  木材資源