抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トランジスタラジオは1960年代中頃に登場し,1960年代末に生産量のピークを迎えた。この産業の展開を,対米輸出や規制の問題も含めて総合的に分析した。本稿の構成は,1)生産および輸出の概要,2)トランジスタラジオ産業形成期(供給構造の分析,真空管式からトランジスタ式への転換,トランジスタ以外のラジオ部品の供給,対米輸出ルートの形成,米国市場における日本製品の評価),3)トランジスタラジオ産業の再編(価格優位の喪失,高級機種への移行・輸出規制の検討,ブランド問題と優良輸出系列,規制の効果)である。総括として,アメリカにおける輸出規制で,優良企業に対する特別割り当てや割り当て免除の基準が設けられ製品性能の向上や輸出秩序の確立がなされたこと,中小企業の一部は「廉価の輸出」を克服しアメリカ市場で高い評価を得たことなどを述べた。