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J-GLOBAL ID：201202207428817452   整理番号：12A0910804

高力ボルト摩擦接合継手のボルト軸力とすべり係数の経年変化について

著者 (1件)： 柳沼安俊 (東京鐵骨橋梁)
資料名： 東京鉄骨橋梁技術報
号： 56  ページ： 51-64  発行年： 2012年05月31日 
JST資料番号： L1040A  ISSN： 0911-825X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 過去の実験データを収集して検討した。高力ボルト摩擦接合継手のボルト軸力は,時間の経過とともに低下する(リラクゼーション)。一方,本継手のすべり係数は,時間の経過とともに増大する。従って,すべり耐力について,大きな変化は見られない。そこで,文献調査を行って,リラクゼーション試験とすべり係数に関する検討を行った。その結果,以下の知見を得た。1)リラクゼーションについて,塗装系と無塗装系接合面におけるボルト軸力はいずれも低下傾向となっている。2)100年後のボルト軸力低下を推定したところ,塗装系の接合面:5%,無塗装系の接合面:10~15%となった。3)すべり係数は,接合面の種類にかかわらず,ほぼ横ばいとなっている。

シソーラス用語： *高力ボルト ,  *ボルト継手 ,  *接合 ,  摩擦力 ,  軸力 ,  永年変化 ,  係数 ,  滑り抵抗
準シソーラス用語： ボルト軸力 ,  滑り係数 ,  高力ボルト摩擦接合 ,  摩擦接合

分類 (2件)： 金属構造  (RA04050W) ,  接合部  (HD03080V)

引用文献 (65件)：

• 1)菊川春三,田村勝弘,西村昭:実構造物の高力ボルト摩擦継手耐力の経年変化,土木学会第34回年次学術講演会,I-145,pp288-289,1979
• 2)吉原忠,小坂寛巳,大野晁:高力ボルトの軸力変動と滑り耐力に関する実験,土木学会第41回年次学術講演会,I-281,pp.561-562,1986.11【リラクゼーション参照:3)~20)】
• 3)城島保茂:接合面にジンクリッチペイントをもつ高力ボルト継手のすべり試験,東骨技報NoB,pp.38-43,1979.7
• 4)渡辺祐作,森国夫,伊藤篤,市原卓三:防錆処理高力ボルト継手の滑り試験および疲労試験,橋梁と基礎,pp.38-44,1980.5
• 5)稲沢秀行二溶融亜鉛めっき高力ボルトのリラクゼーション,東骨技報,No.13,pp26-33,1981.12

タイトルに関連する用語 (5件)： 高力ボルト摩擦接合 ,  継手 ,  ボルト軸力 ,  すべり係数 ,  経年変化