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J-GLOBAL ID：201202207430563867   整理番号：12A1158595

立山カルデラの形成と深層崩壊の歴史-鳶泥と国見泥-

著者 (2件)： 野崎保 (野崎技術士事務所) ,  菊川茂 (立山カルデラ砂防博物館)
資料名： 日本地すべり学会誌  (Landslides)
巻： 49  号： 4  ページ： 196-203,153(1)  発行年： 2012年07月25日 
JST資料番号： S0392B  ISSN： 1348-3986  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 立山カルデラの地形地質について,1858年の飛越地震による大鳶崩れにつき再検討するとともに,主に多枝原と松尾谷周辺の地形地質につき報告した。空中写真判読と既往の資料を参考に,カルデラ内及び周辺地域の地形地質状況を把握し,要点と考えられる箇所を実地に検証した。立山カルデラ内では過去に巨大な深層地滑りや深層崩壊が繰返し発生していることが明らかになってきた。多枝原凹地は,初期的巨大崩壊により形成されたカルデラ壁が,大鳶崩れなど大小の崩壊を繰返して現在の形になったと考えられる。国見地滑りや国見泥の発生は,立山火山活動の初期に発生した自変質作用に関係するものであり,湯川谷火山岩類の基底部に及ぶ深層地滑りあるいは崩壊と考えられる。

シソーラス用語： 砂 ,  土壌 ,  *カルデラ ,  *崩壊 ,  地震 ,  地形 ,  地質 ,  地滑り ,  火山活動 ,  変質作用 ,  *地質構造発達史
準シソーラス用語： 国見泥 ,  自変質作用 ,  深層地滑り ,  *深層崩壊 ,  土砂 ,  鳶泥 ,  飛越地震 ,  *立山カルデラ

分類 (1件)： 層位学,地史学,古地理学一般  (DE02010O)

引用文献 (22件)：

• 野崎保. 鳶泥と国見泥 (予報)-立山カルデラ内の巨大崩壊堆積物-. 第48回日本地すべり学会研究発表会講演集, 2009. 2009, 178-179
• 野崎保. 立山カルデラと巨大崩壊の成因に関する問題点. 日本応用地質学会平成21年度研究発表会講演論文集. 2009, 11-12
• 野崎保. 鳶泥と国見泥 (第二報)-立山カルデラ内の崩壊と変質作用-. 第49回日本地すべり学会研究発表会講演集, 2010. 2010, 37-38
• 野崎保. 鳶泥と国見泥 (第三報)-立山カルデラでの古期巨大崩壊-. 第50回日本地すべり学会研究発表会講演集, 2011. 2011, 29
• 原山智. 立山地域の地質, 地域地質研究報告 (5万分1地質図幅). 2000

タイトルに関連する用語 (5件)： 立山 ,  カルデラ ,  深層崩壊 ,  歴史 ,  泥