抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本国内の日射量増加に関する研究は,筆者がこれまでに報告してきた研究以外では,前出の大気・海洋環境観測報告及びStanhillとCohenによる報告しか見られず,その原因は定かでないとされている。本報告では,筆者のこれまでの研究をまとめると同時に,新たな最新のデータを追加して,日射量の経年変化に対する気象関連要素等の影響について検討・報告する。本検討の結果を以下にまとめる。1.日本国内の日射量は1990年頃から増加してきており,直達日射量では1MJ/(m
2d)の増加が見られる。これは直達日射量のほぼ10%程度の増加である。 略 7.SPM(大気中の浮遊粒子状物質)濃度は減少してきており,日射量の増加傾向とよく対応している。SPM濃度が減少したことにより,日射量が増加したと言えそうである。8.気温は上昇してきているが,その上昇パターンは日射量増加傾向とは違ったパターンである。9.南極(昭和基地)の全天日射量データは日本国内のデータと全く異なった変動パターンで,国内とは逆にむしろ減少パターを示している。