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J-GLOBAL ID:201202207441131632   整理番号:12A1500414

エビPalaemon serratusの遊泳速度及び生物標識に及ぼすデルタメトリンの急性影響

Acute effects of deltamethrin on swimming velocity and biomarkers of the common prawn Palaemon serratus
著者 (8件):
資料名:
巻: 124-125  ページ: 209-216  発行年: 2012年11月15日 
JST資料番号: B0823B  ISSN: 0166-445X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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エビPalaemon serratusの生物標識及び行動に及ぼすデルタメトリンDM)の影響を調べた。なぜならば,各種レベルの生物学的構造を関連づけることが,どの生物標識が生態学的に関連するのか,どの行動的パラメータが農薬影響情報の補完に有用なのかを決定することを可能にするからである。肝臓の抗酸化物質状態,エネルギー代謝及び神経伝達の各種パラメータをエビの各種組織で定量し,それらを用いて亜個体レベルでそれらの影響を評価し,一方,遊泳速度を用いて個体レベルでその影響を評価した。また,遊泳速度を生態毒性学の生物検定法における終末点として用いることができるかどうか,それが生物標識終末点と同じほど鋭敏であるかどうかを調べた。遊泳速度は,DM曝露後のエビで有意に減少し,最小影響濃度(LOEC)は0.6ng/Lであった。眼のアセチルコリンエステラーゼ活性はDM0.6,1.2及び2.4ng/L曝露後のエビで有意に増加し,筋肉のコリンエステラーゼ活性はDM19及び39ng/L曝露後のエビで有意に増加した。他方,筋肉の乳酸脱水素酵素活性はDM0.6,1.2,2.4及び4.9ng/L曝露後のエビで有意に増加し,生物が付加的なエネルギーを必要としていることを示したが,遊泳速度が阻害されていたため,恐らくそれを運動よりもむしろ解毒過程に利用されたであろう。消化腺のグルタチオン-S-トランスフェラーゼ活性はDM19及び39ng/L曝露後のエビで有意に増加した。消化腺のカタラーゼ活性はDM19ng/L曝露後のエビで有意に増加したが,39ng/L曝露後のエビでは減少し,このことは高濃度の脂質過酸化に付随した抗酸化物質防御系の障害を示唆した。このように総合結果は,遊泳速度の減少がコリンエステラーゼ阻害とは関連がないことを示した。実際,遊泳速度の障害は,遊泳活動の代わりに解毒及び抗酸化物質保護のためのエネルギー配分によるのかも知れない。本研究は,遊泳速度が海洋生物に及ぼす農薬の影響を調べる研究を評価し,補完するための生態学的関連手段として,また鋭敏な終末点として利用できることを示した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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動物に対する影響  ,  農薬 
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