抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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450Kで融解する短鎖枝分かれ(SCB)ポリエチレン(PE)の物理的性質に及ぼす高級α-オレフィンコモノマの効果を,連結性交互モンテカルロシミュレーションを使って調べた。回転半径Sに対して<S<sup>2</sup>>/M~φ<sup>1.27±0.03</sup>および末端間距離Rに対して<R<sup>2</sup>>/M~φ<sup>1.27±0.03</sup>と計算された分子質量当たりの鎖諸元は,主鎖重量分率,φ,に対応しており,実験に基づいた結果<R<sup>2</sup>>/M~φ<sup>1.30</sup>と非常に良く一致していた。観察された依存性は,主鎖に沿ったtrans状態分率の減少と一致していた。SCBメルトについて計算したもつれチューブ直径(a<sub>pp</sub>)はa<sub>pp</sub>~φ<sup>-0.46±0.01</sup>として見積もられた。そして,それは線形PE(a<sub>pp</sub>~φ<sup>-0.41±0.01</sup>)の平衡溶融構造からランダムに選ばれた鎖を削除することによってつくられる模型濃縮PE溶液(<R<sup>2</sup>>=const)についての結果に近かった。後の結果は,413Kでの濃縮水素化ポリブタジエン(HPB)/C<sub>24</sub>H<sub>50</sub>溶液の流動学的な実験に基づいたスケーリングと非常によく一致した(a<sub>pp</sub>~φ<sup>-0.45</sup>)。模型の非熱的PE溶液のチューブ直径は,<a<sub>pp</sub>>~φ0.6±0.03としてスケールされ,509Kでの非熱的HPB/C<sub>19</sub>D<sub>40</sub>溶液の中性子回転-反響実験に基づくスケーリング(<a<sub>pp</sub>>~φ0.6)と良く一致していた。SCB溶融と模型のPE溶液について計算されたスケーリング関係は,二元接触モデル(a<sub>pp</sub>~φ<sup>-0.5</sup>)の近くにあり,充填モデル(<a<sub>pp</sub>>~φ<sup>-1.27</sup>)と一致しなかった。ポリ(エチレン-co-1-ブテン)(PEB)融解物について計算される溶解性パラメータは,適当なSCBブレンドのSANS分析に基づく,δ~φ<sup>0.18</sup>としてスケールされた相対的な溶解性パラメータと良く一致していたポリ(エチレン-co-1-ヘキセン)(PEH)とポリ(エチレン-1-オクテン)(PEO)システムのSANSから誘導された相対的な溶解性パラメータは,より弱く(δ~φ<sup>0.1</sup>)スケールされ,一般的な相関関係の崩壊が示唆された。