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J-GLOBAL ID:201202207570871715   整理番号:12A0925004

乳房腫瘍2,000症例のゲノムおよびトランスクリプトームの構造から明らかになった複数の新規サブグループ

The genomic and transcriptomic architecture of 2,000 breast tumours reveals novel subgroups
著者 (40件):
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巻: 486  号: 7403  ページ: 346-352  発行年: 2012年06月21日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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乳がんのサブグループとそれらの発生を引き起こす分子的要因の解明には,相当数の患者に由来するゲノムとトランスクリプトームを統合的に見ることが必要である。本論文では,長期的に臨床経過観察した原発性乳房腫瘍の997検体からなる発見セットおよび995検体からなる検証セットの,コピー数および遺伝子発現を統合して解析した結果を示す。遺伝的多型(コピー数多型および一塩基多型)および後天性の体細胞性コピー数異常(CNA)は,約40%の遺伝子の発現との関連性が認められ,その全体像はシスおよびトランスに作用するCNAによって支配されていた。CNAによってシスに駆動される発現外れ値(expression outlier)遺伝子群を詳細に調べることで,PPP2R2A,MTAPおよびMAP2K4における欠失を含むがん遺伝子候補が見つかった。対にしたDNA-RNAプロファイルの教師なし解析から,異なる臨床転帰を伴う複数の新規サブグループが明らかになり,検証コホートでもそれが再現された。これらの新規サブグループの中には,エストロゲン受容体陽性で11q13/14シス作用性のハイリスクなサブグループや,CNAがなく予後良好なサブグループが含まれている。トランスに作用する異常ホットスポットは,「CNAのない」サブグループでのTCR欠失を介した適応免疫応答や,基底様型乳がん特異的な5番染色体欠失関連の有糸分裂ネットワークなどの,サブグループ特異的な遺伝子ネットワークを調整することが明らかになった。以上の結果は,体細胞性CNAがトランスクリプトームに及ぼす影響に由来する,乳がん分類群の新規の分子的層別化を明らかにしている。Copyright Nature Publishing Group 2012
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
発癌機序・因子  ,  遺伝子発現 

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