抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インターネット上には個人や組織の属性や状態などの多様なID情報が存在しており,サービス事業者はこれらのID情報を活用して様々なサービスを提供できるが,インターネットは匿名性が高く,詐称やなりすましが容易に可能である。一方,正当性のあるID情報は特定の機関が管理しており,そのID情報を外部の機関でも利用可能にするための仕組みとしてID連携技術が提案されている。ID連携技術はID連携に必要なメタデータを事前に交換する静的なものと,ID連携の要求に応じて交換する動的なものに大別でき,それぞれID連携のスケーラビリティやID情報の正当性に関する課題がある。本論文では,正当性のあるID情報を利用できる動的なID連携を実現するため,トラストフレームワークモデルと呼ばれるID連携モデルをOpenIDに適用する手法を提案する。本提案手法は,OpenIDそのものより規模拡張の柔軟性が低くなるがSAMLと比べて高いものとなっている。(著者抄録)