抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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過去40年間に,航空旅行の急拡大,原油危機,ICTの発展などを含む重大変化の結果,移動様式が継続的に変化し,また次の40年間には,従来よりもさらなる重大変化があることが予期される。しかし,研究分野の広さと,用語定義の不統一が原因となって,移動に関する重大変化のインパクトに関する文献を見出すにことは困難がある。本稿では問題克服の第一歩として,重大変化の類型化を提案し,また乗客移動様式に及ぼす過去の重大変化のインパクトの識別についての論文の結合とレビューを行う。著者らは重大変化は,非日常的な国家的尺度の変化で,最低一個以上の5%をこえる主指標の継続的変化をもたらすものと定義する。この定義のもとで,工学圏,人間圏,生物圏での重大変化をそれぞれ,事故,事件,災害と分類し,また漸近的な変化をそれぞれ開発,傾向,進化と分類する。識別された重大変化には73年の第一次原油危機,79年の第二次原油危機,85年から現在までのICT開発,2001年の9.11テロ事件がある。しかしながら,移動に及ぼすインパクトの評価は難題であると結論される。