抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
会社法のグローバル化を大義名分とする会社法改正の動きは,会社に集まった資本を投資家のために運用しやすくすることであり,その結果,株式会社の社団性は弱まり,株式の本質が社員権でなくなり,株主は投資家に,株式は金融商品に,会社は金融商品を発行する法人でしかなくなり,経営者は投資家のために資金を運用する代理人と化す。会社法改正は農協が早く生協が遅れているが,協同組合でも同様な現象が起きることが予想される。しかし協同組合は,社団であることを放棄しない,すなわち人と人の結合体であることを遵守することが重要である。資本の論理によって混乱させられた社会において,協同組合は今こそ,助け合いの論理で,人間相互の絆を大切にする団体として行動することができるチャンスである。