抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人口が1000万人を超える都市を「メガシティ」と呼び,現在世界に19箇所あり,アジアに集中している。中でも日本の東京首都圏は3000万人で世界第一位である。メガシティの存在は地球環境の視点からも避けて通ることは出来ない。日本における都市と田園の交わり方は以下の3つに分類される;(1)全国の主要都市にある公園は,封建時代の資産(城址,大名庭園)を転換したものが多い,(2)関東大震災の復興事業で,防災計画の考え方から緑地が作られた,(3)市街化区域と市街化調整区域の設置が都市計画法の根幹をなしている。これからの地球環境を考えた都市計画では,農村や山林など自然環境を考慮に入れたものでなければならない。中でも水資源は重要あるので,「流域圏」と「沿岸域」という2つの視点から,新しい地球環境時代の都市計画を調査研究し,都市計画基礎調査の精度である2500分の1のスケールに対応できる計画論を展開している。CO
2半減という目標に向かう地球環境時代の環境デザインとして,大地の論理が決定的な問題であると認識し,それを踏まえた都市計画理論を構築すべきである。緑と水を結ぶネットワーク「エコロジカル・コリダー(生命の回廊)」をベースとして生命都市を実現していけば,地球環境維持に貢献する社会インフラが構築できる。