抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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内藤多仲と戦前の産業遺産について述べた。山形県小国町がが街道として本格的に整備されたのは近代以降のことである。1936年に米沢と坂町を繋ぐ鉄道・国鉄米坂線が開通して町は大きく変わる。長者原の水力発電所は1939年2月に竣工,運用が開始された。前後して生産工場が稼働し,送電は周辺集落のライフスタイルに大きな変化をもたらした。産業建築の殆どは,構造設計者・内藤多仲の仕事である。発電所のほか,事務所と変電所,厚生施設が内藤の設計である。戦前に形成された工業都市の骨格は今も活きており,一連の施設は,総合技術の地方への移転とその定着という意味で,貴重な史料である。