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J-GLOBAL ID：201202208290485751   整理番号：12A1100071

過酸化水素とグルタチオン枯渇剤によるファンコニ貧血細胞での酸化還元応答調節への新たな洞察

New insights into redox response modulation in Fanconi’s anemia cells by hydrogen peroxide and glutathione depletors

著者 (5件)： CUCCAROLO Paola (Universitaria San Martino, Genova, ITA) ,  VIAGGI Silvia (Universitaria San Martino, Genova, ITA) ,  CUCCAROLO Paola (Univ. Genova, Genova, ITA) ,  VIAGGI Silvia (Univ. Genova, Genova, ITA) ,  DEGAN Paolo (Universitaria San Martino, Genova, ITA)
資料名： FEBS Journal  (FEBS Journal)
巻： 279  号： 14  ページ： 2479-2494  発行年： 2012年07月 
JST資料番号： B0206B  ISSN： 1742-464X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ファンコニ貧血(FA)患者由来の相補群A(FANCA)とC(FANCC)に属するリンパ芽球様細胞系を用いて,H₂O₂生産,グルタチオン(GSH)阻害剤,GSH枯渇とミトコンドリア膜脱分極を誘導する酸化還元変化への細胞感受性を,FA細胞の野生型アイソジェニック系統FANCAcorとFANCCcorおよびJurkatとAHH1と比較した。FA細胞はJurkat細胞と比較して,H₂O₂処理後の活性酸素種(ROS)産生に著しい耐性を示した。FA細胞とAHH1はJurkat,野生型FA細胞系統と比較して,H₂O₂,ホロン(PHO),マレイン酸ジエチル(DEM),メナジオン,ETAとジアミド処理後のミトコンドリア膜脱分極に大きな耐性を示した。FA細胞がJurkat細胞と比較して,酸化還元モジュレーターとして細胞内環境で作用する薬剤(H₂O₂,ジアミド,ETA,PHO,メナジオンとDEM)に耐性であることを見出した。これらFA変異細胞で観察される酸化ストレスへの耐性およびミトコンドリア機能性変化は細胞形質転換を経験するFA細胞の生存戦略である可能性を示唆する。

シソーラス用語： *Fanconi貧血 ,  ヒト ,  培養細胞 ,  活性酸素 ,  過酸化水素 ,  *ホロン ,  ミトコンドリア膜 ,  脱分極 ,  Jurkat細胞 ,  酸化還元反応 ,  *細胞形質転換 ,  造血幹細胞 ,  骨髄細胞 ,  *リンパ球 ,  脂肪族アミン ,  チオール ,  脂肪族カルボン酸 ,  トリペプチド ,  含硫アミノ酸 ,  不飽和脂肪酸 ,  オレフィン化合物 ,  カルボン酸エステル ,  ジカルボン酸 ,  キノン ,  脂環式化合物 ,  ジエン ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： *リンパ芽球 ,  細胞生存

分類 (3件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  血液の基礎医学  (GK01020N) ,  腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N)

物質索引 (3件)： グルタチオン ,  マレイン酸ジエチル ,  メナジオン

タイトルに関連する用語 (9件)： 過酸化水素 ,  グルタチオン ,  枯渇 ,  ファンコニ貧血 ,  細胞 ,  酸化還元 ,  応答 ,  調節 ,  洞察