文献

J-GLOBAL ID：201202208412862616   整理番号：12A0833188

Ce:GAGG(Gd₃Al₂Ga₃O₁₂)シンチレータ結晶の開発

著者 (8件)： 鎌田圭 (古河機械金属 素材総合研) ,  遠藤貴範 (古河機械金属 素材総合研) ,  堤浩輔 (古河機械金属 素材総合研) ,  伊藤繁樹 (古河機械金属 素材総合研) ,  佐藤浩樹 (古河機械金属 素材総合研) ,  薄善行 (古河機械金属 素材総合研) ,  柳田健之 (東北大 金属材料研) ,  吉川彰 (東北大 金属材料研)
資料名： Journal of MMIJ  (Journal of MMIJ)
巻： 128  号： 6  ページ： 391-396  発行年： 2012年05月25日 
JST資料番号： F0463A  ISSN： 1881-6118  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,Ce添加(Gd,Re)₃(Ga,As)₅O₁₂(Re=Lu,Y)について,μ-PD法による結晶作製を行い,シンチレータ特性を評価した。その結果,最適なGdとGaの組成比をとることで,バンド構造の導電帯とCe³⁺4f5d準位の位置関係が最適化され,発光量を飛躍的に高め,蛍光寿命も短寿命化できる事が分った。中でも最も特性が高かった,Ce:GAGGについてCz法による2インチサイズの単結晶作製及びその高品質化を試みた。その結果,65000photon/MeVの発光量と6.2%@662keVのエネルギー分解能,88ns(91%),258ns(9%)の蛍光寿命を達成した。これらの特性は,SPECT,サーベイメータ,食品用放射線検査器等の放射線検出装置に用いられる自己放射能の無い既存のシンチレータである,Ti:Nalを大きく上回る。加えて,Ce:GAGGは密度が6.63g/cm³と大きく,潮解性もないことから,実用性の面でも既存のシンチレータに対しても絶対的な優位性を持つ。

シソーラス用語： *セリウム化合物 ,  *ガドリニウム化合物 ,  *アルミニウム化合物 ,  *ガリウム化合物 ,  *シンチレータ ,  *酸化物 ,  レニウム化合物 ,  ヒ素化合物 ,  ルテチウム化合物 ,  イットリウム化合物 ,  液相成長 ,  Czochralski法

分類 (2件)： 放射線検出・検出器  (AD08020J) ,  結晶成長技術・装置  (BK13020B)

引用文献 (12件)：

• MELCHER, C. L. Nucl. Instr. & Meth. A. 1992, 314, 212
• TAKAGI, K. Appl. Phys. Lett. 1983, 42, 1, 43
• YANAGIDA, T. Nucl. Instr. and Meth. A. 2007, 579, 23-26
• CHEREPY, N. J. IEEE Trans. Nucl. Sci. 2009, 56, 873-880
• KAMADA, K. J. Phys. D : Appl. Phys. 2011, 44, 505104

タイトルに関連する用語 (4件)： Ce ,  シンチレータ ,  結晶 ,  開発