抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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楽譜を標準化されたファイル形式で共有する必要性から楽譜上の要素の配置情報,及び時系列上の要素間の関連をコード化できるファイルフォーマットMusicXMLが提唱されている。本論文では,事実上世界標準になりつつあるRecordare社のMusicXMLの楽譜構造,及び音楽データの捉え方について紹介した。まず,MusicXMLの記述では一般的に楽譜全体の構造を演奏パートごとに大きく捉え,ヘッダー情報,パート,小節,音楽データといった階層構造に基づいてコード化する。音楽データには,1)属性要素,2)発音要素,3)演奏指示要素があり,1)には四分音符分解能,調性,拍子,音部記号などが含まれる。2)には音高,持続時間,記号種,符尾,和音,休符,スラー,タイなど,3)には標語,強弱記号,強弱変化記号などの要素がある。小節内の2)は時系列に沿って並列構造で表記され,3)は基準点を共有することで影響を与える2)を特定できるので,ファイル化された楽譜に基づいてPC(Personal Computer)で自動再生できる。一方,音符や休符の記号種を解釈してMIDI(Musical Instrument Digital Interface)メッセージの送信タイミングを決定する処理は負荷が大きく,記号種と冗長な関係にある持続時間は数値で直接的に表記しているといったMusicXMLの特徴を示した。