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J-GLOBAL ID:201202208919855301   整理番号:12A1660312

骨の健康に関するメバロン酸を抑制する食事性イソプレノイド

Mevalonate-suppressive dietary isoprenoids for bone health
著者 (6件):
資料名:
巻: 23  号: 12  ページ: 1543-1551  発行年: 2012年12月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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破骨細胞と骨芽細胞は,最適な骨の健康のために均衡作用しており,Ras,Rac,RhoおよびRab含む低分子グアノシン三リン酸結合タンパク質(GTPアーゼ)に制御されている。GTPアーゼの活性には,メバロン酸由来のプレニルピロリン酸による翻訳後修飾を必要とする。3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル補酵素A(HMG CoA)還元酵素(例えばスタチン)の競合的阻害剤によりメバロン酸が欠乏すると,GTPアーゼの活性化の阻止と,核因子κB(NFκB)リガンド(RANKL)とNFκBを活性化する受容体の発現の抑制がおこり,その結果として,破骨細胞の分化阻害と破骨細胞のアポトーシス誘導がおこる。これとは対照的に,スタチンが介在するGTPアーゼの不活性化により,アルカリホスファターゼ活性の上昇と,骨形成タンパク質-2,血管上皮増殖因子,および骨芽細胞におけるオステオカルシンの発現が増強し,骨芽細胞の増殖と分化が誘導される。動物試験において,スタチンが骨吸収を抑制し,骨形成を促進することが明らかとなった。スタチンと他のメバロン酸経路抑制製剤の同化作用は,植物のメバロン酸代謝物の二次産物である食品のイソプレノイドにより得られる抗破骨細胞作用および骨の保護作用に類似する。トコトリエノールは,HMG-CoA還元酵素抑制作用を持つビタミンE分子であるが,メバロン酸欠乏を誘発し,同時にRANKLおよびシクロオキシゲナーゼ-2の発現,プロスタグランジンE2の産生およびNFκBの活性を抑制する。したがって,トコトリエノールは,破骨細胞の分化を阻害し,破骨細胞のアポトーシスを誘導し,前述のスタチンの作用に影響を与える。in vivo実験において,毒性のない用量でトコトリエノールの骨の保護活性を確認した。トコトリエノール,スタチンおよびイソプレノイドの混合物は,果物,野菜,穀物,ハーブ,スパイス,エッセンシャルオイルに広く含まれており,骨芽細胞形成を促進する一方で破骨細胞形成を相乗的に抑制すると思われる。臨床研究を確かなものとする骨の健康に対する新しいアプローチを示した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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骨格系  ,  食品の化学・栄養価 
タイトルに関連する用語 (4件):
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