文献

J-GLOBAL ID：201202209268672676   整理番号：12A1191149

廃水処理施設近傍の水系に混入する薬物のバイオアベイラビリティ 魚類の胆汁を利用した曝露試験

BIOAVAILABILITY OF PHARMACEUTICALS IN WATERS CLOSE TO WASTEWATER TREATMENT PLANTS: USE OF FISH BILE FOR EXPOSURE ASSESSMENT

著者 (5件)： LAHTI Marja (Univ. Jyvaeskylae, Jyvaeskylae, FIN) ,  BROZINSKI Jenny-Maria (Abo Akademi Univ., Turku, FIN) ,  SEGNER Helmut (Univ. Bern, Bern, CHE) ,  KRONBERG Leif (Abo Akademi Univ., Turku, FIN) ,  OIKARI Aimo (Univ. Jyvaeskylae, Jyvaeskylae, FIN)
資料名： Environmental Toxicology and Chemistry  (Environmental Toxicology and Chemistry)
巻： 31  号： 8  ページ： 1831-1837  発行年： 2012年08月 
JST資料番号： A0978B  ISSN： 0730-7268  CODEN： ETOCDK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 廃水処理施設は水環境に混入する薬物や化粧品の主要な汚染経路で,近年は薬物の使用量が漸増するため各地の水環境で検出する。河川など天然水系に生息する魚類による薬物のバイオアベイラビリティは実測データが限定的の為,フィンランド国内で稼働する3か所の都市下水処理施設近傍で曝露試験した。生け簀で飼育したニジマスの胆汁を採取し,蓄積する合計15種の薬物をLC-MS法で分析した。廃水処理施設近傍は曝露濃度が高く,ニジマスの胆汁はジクロフェナクやナプロキセン,イブプロフェンが蓄積した。胆汁内の濃度は血漿中より10~400倍も高く,代謝産物のヒドロキシジクロフェナクも蓄積し,胆汁は曝露試験のマトリックスに有用であった。

シソーラス用語： 河川汚濁 ,  *水質試験 ,  生物指標 ,  *ニジマス ,  生体内蓄積 ,  胆汁 ,  *バイオアベイラビリティ ,  バイオアッセイ ,  淡水魚 ,  LC-MS分析 ,  代謝産物 ,  廃水処理施設 ,  生け簀 ,  曝露試験 ,  カルボン酸 ,  芳香族化合物 ,  芳香族アミン ,  芳香族塩素化合物 ,  アミノカルボン酸 ,  第二アミン ,  フェノールエーテル ,  芳香族縮合化合物

分類 (4件)： 動物に対する影響  (EE05040R) ,  バイオアッセイ  (EA03060N) ,  その他の汚染原因物質  (SB05040W) ,  水質調査測定一般  (SB02060X)

物質索引 (3件)： イブプロフェン ,  ジクロフェナク ,  ナプロキセン

タイトルに関連する用語 (9件)： 廃水処理施設 ,  近傍 ,  水系 ,  混入 ,  薬物 ,  バイオアベイラビリティ ,  魚類 ,  胆汁 ,  曝露試験