抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年の東北地方太平洋沖地震からほぼ半年後の9月に台風15号が金崋山のすぐ東側の洋上を通過し,島に集中豪雨をもたらした。今回,2011年11月に実施した土石流や急斜面の崩落の発生状況と島のサルの個体数の調査について報告した。地震による亀裂に集中豪雨により大量の雨水が流れ込み,巨石や岩や急斜面の土砂が滑り落ちたと推測した。大規模な崩落が見られた。大きな土石流では,海抜が300mを超す地点から一気に海まで突っ走ったものがあった。土石流が途中で止まった地点では,例外なくシデ類やブナやケヤキ等の落葉広葉樹が谷底に生えていて,その巨木が勢いよく流れる巨石や岩や太い枯れ木を止めていた。5年間の調査で,サルの個体数と出産数は大きな変動はなく,地震や豪雨の影響はないと判断した。放射線量の測定では,仙台市内の測定値と比べ,3~5倍程度のやや高い値を示したポイントがあったが,その後に差がなくなり,今後の調査は実施可能と判断した。