抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
(財)統計情報研究開発センターの「統計データによる都市地域分類研究会」では都市地域分類とその解釈を行っており,本誌2011年1月号では東京都23区を対象とする単変数による地域分析を実施した。本論文では,都市の居住地域構造に関連する社会・経済的状況,及び家族的状況を考慮した35変数を用いて東京大都市圏の分類を試みた。まず,人口の少ない地域を取り除いた18266町丁目・字を分析対象とし,データを標準化して人口・世帯・住居・職業の指標からの35変数に対して主成分分析を行った。その結果,固有値が1.0以上の上位7主成分で総変動量の72.6%を説明でき,得られた主成分得点に対してクラスター分析による地区の類型化を行った。具体的には,非階層型のK-means法によるクラスター分析によって最も地域性が表れていた35分類について,年齢層ごとに4つの地域タイプに分類した。前記地域タイプごとに35の地区を同色の濃淡で表した居住地区分類図を示し,東京都23区の内側と外側では居住者の年齢層が異なることを明らかにした。また,東京都23区を中心とした拡大図から地区タイプの皇居を中心とする同心円的分布と,鉄道沿線に沿ったセクター別分布を合わせた分布傾向が確かめられた。