抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災を教訓とし,今後の東南海・南海大地震を想定し四国地域での地域防災計画における技術者の役割を,技術士会における技術者倫理の観点から整理した。東日本大震災時には高知県須崎市で2.8mの津波高を記録した。東南海・南海地震の想定規模は,震度7,最大津波高12mを想定しているが,地震・津波の想定規模を設定する場合に「想定内」と「想定外」に技術者の葛藤が生じる。これを解決する上でのステークホルダーは,災害を被る可能性の高い住民(国民)と,地域防災計画を策定する行政(国・地方自治体)と,科学技術の専門家(技術者)の三者であると考えられる。また技術者の倫理は,「公衆の利益優先」,「有能性の重視」,「真実性の確保」,「相互の協力」などを謳っている日本技術士会の「技術士倫理基本要綱」の規準がよく当てはまると考えられる。