抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,モバイル・データ・トラフィックの急激な増加に伴う通信障害への対応策について述べた。ここでは,まず1章,2章でアジアの状況を紹介した。具体的には,韓国では,Wi-Fiアクセスポイントが拡充されるとともにLTE網を構築する計画が前倒しされたこと,シンガポールでは,データ利用量について制限を強化する動きが見られること,香港では,料金制度について従量制への転換が図られていること,中国では,今のところ通信障害の発生は見られないが,インフラの強化と料金プランの見直しという2つの面からの対策が進められていること-等を説明した。続いて3章では,欧州の主要国を取りあげた。具体的には,英国では,従量制の料金制度やWi-Fiの積極的な推進などによって通信障害は発生していないこと,フランスでは,データ利用量の上限設定といった対策が講じられてきたが,新規参入事業者の登場によって状況に変化が見られること,ドイツでは,データ利用量の上限を超えるユーザには速度制限が実施されているほか,インフラの整備も積極的に進められていること-等を説明した。最後に4章で米国の状況を紹介した。具体的には,料金制度について定額制から従量制への切り替えが進んでいるほか,Wi-Fiアクセスポイントの解放などが実施されていること-等を説明した。