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J-GLOBAL ID：201202211223734861   整理番号：12A0385568

次代を拓く 工業材料キーワード40 広帯域色素増感太陽電池の開発

著者 (2件)： 木下卓巳 (東大) ,  瀬川浩司 (東大)
資料名： 工業材料  (Engineering Materials)
巻： 60  号： 1  ページ： 84-85  発行年： 2012年01月01日 
JST資料番号： F0172A  ISSN： 0452-2834  CODEN： KZAIA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 色素増感太陽電池の光エネルギー変換効率の向上には,近赤外光を吸収し酸化チタンの伝導帯に高効率電子移動が可能な色素の開発が不可欠である。其処で,著者等はホスフィン配位Ruターピリジル錯体が,本来スピン禁制遷移である基底状態から励起三重項状態の直接遷移を示す(S-T遷移)ことを見出し,この色素によりDSSCの分光感度波長を大幅に長波長化できることを見出した。この色素は,長波長に高い感度を有し,更に無機系太陽電池に匹敵するほどの大電流を得ることができるため,これをボトムセルに使ったタンデム型太陽電池を検討した。タンデム型太陽電池は2つのセルを直列に配線しメカニカルスタックによって構築した。現状では最大で11.5%のエネルギー変換効率が得られており,今後更に高効率化が期待できる。

シソーラス用語： *広帯域 ,  *太陽電池 ,  *エネルギー変換効率 ,  *近赤外線 ,  *光吸収 ,  酸化チタン ,  伝導バンド ,  電子移動 ,  ホスフィン錯体 ,  ルテニウム錯体 ,  窒素複素環化合物 ,  電子スピン ,  *禁止遷移 ,  電子遷移 ,  分光感度 ,  積層構造 ,  効率化
準シソーラス用語： *タンデム太陽電池 ,  *禁制遷移 ,  近赤外光 ,  *色素増感太陽電池 ,  直接遷移

分類 (4件)： 太陽電池  (NC03084O) ,  分子の電子構造  (BH05010Q) ,  白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  非金属の錯体  (CE01020R)

物質索引 (1件)： 2,2′,2′′-テルピリジル

タイトルに関連する用語 (5件)： 工業材料 ,  キーワード ,  広帯域 ,  色素増感太陽電池 ,  開発