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J-GLOBAL ID:201202211529933108   整理番号:12A0621963

我が国におけるキノアの栽培に関する作物学的研究 -開花期以降の昼・夜温がキノアの子実肥大に及ぼす影響-

Agronomic Studies on Quinoa (Chenopodium quinoa Willd.) Cultivation in Japan -Effects of Day and Night Temperature After Flowering Time on Seed Thickening-
著者 (5件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 167-172 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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起源地が異なるキノア2品種を人工気象室で栽培し,昼夜の気温が子実肥大に及ぼす影響を明らかにした.供試した品種はValleyタイプのAmarilla de Marangani(以下,AM)とSea levelタイプのNL-6である.両品種とも播種から開花始めまでは昼温25°C,夜温10°C,日長13時間で栽培し,開花始めに昼温を25°C,夜温を10°C(25/10°C区),15°C(25/15°C区),20°C(25/20°C区)の3段階に設定する区,および夜温を17°C,昼温を20°C(20/17°C区),25°C(25/17°C区),30°C(30/17°C区)の3段階に設定する区の合計6区を設けた.全ての区において,開花始め以降の日長は11時間とした.キノアの子実肥大に対して10°Cから20°Cの範囲では夜温の影響はなかったが,昼温が20°Cから30°Cの範囲では両品種とも低いほど子実肥大が促進された.その結果,昼温が20°Cの時の1000粒重が最も大きくなったが,これは粒径に対する影響であり,粒厚に対しては影響が小さかった.昼温を20°CにするとValleyタイプのAMは1000粒重と粒数が増加し,昼温が20°Cから30°Cの範囲では昼温が20°Cの時に子実重が最も大きかった.一方,Sea-levelのNL-6は昼温が低くなるほど粒数が減少し,子実重は昼温が30°Cの時が最も大きかった.このことからAMとNL-6では子実肥大の機構に及ぼす昼温の影響は異なると考えられた.(著者抄録)
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分類 (1件):
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作物栽培一般 
引用文献 (15件):
  • 1) Bertero, H.D., D. Medan and A.J. Hall 1996. Changes in apical morphology during floral initiation and reproductive development in quinoa (Chenopodium quinoa Willd.). Ann. Bot. 78 : 317-324.
  • 2) Bertero, H.D., R.W. King and A.J. Hall 1999a. Modeling photoperiod and temperature responses of flowering in quinoa (Chenopodium quinoa Willd.). Field Crops Res. 63 : 19-34.
  • 3) Bertero, H.D., R.W. King and A.J. Hall 1999b. Photoperiod-sensitive development phases in quinoa (Chenopodium quinoa WILLD.). Field Crops Res. 60 : 231-243.
  • 4) Bertero, H.D., R.W. King and A.J. Hall 2000. Photoperiod and temperature effects on the rate of leaf appearance in quinoa (Chenopodium quinoa). Aust. J. Plant Physiol. 27 : 349-356.
  • 5) Chowdhury, S.I. and I.F. Wardaw 1978. The effect of temperature on kernel development in cereals. Aust. J. Agric. Res. 29 : 205-223.
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