抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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昨今の環境保全への強い要望から,ダムやトンネルなどに代表される建設工事で発生する工事濁水には高度な処理が求められている。一般的に,工事濁水は凝集沈澱処理方式により放流基準値以下に処理されているが,無機・有機の凝集剤を使用するため河川等への環境影響が懸念されている。そこで,本開発ではろ過の原理を応用したコンパクトで凝集剤等の薬剤を使用しない濁水処理装置の開発を進めており,本年度は昨年度の基礎実験の結果を踏まえた現場実証実験を実施した。実験の結果,1)ヤシ繊維フィルタにより,SS濃度3000mg/L以下の濁水をSS:1000mg/L以下に処理できる(1次処理),2)特殊ステンレスフィルタと清濁分離装置を組合すことにより,1次処理でSS:1000mg/L以下に処理された濁水を更に任意に設定されたSS濃度まで処理できることを確認した。また,濁水処理の際に発生する分離泥土についても脱水剤等の薬剤を使用することなく,第4種建設発生土(200kN/m
2)以上に改良できることを実証した。(著者抄録)