抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1981年に導入したドナルドソン系ニジマスの継代飼育群は,導入当初と体色・産卵時期等が大きく異なってきており,1993年の移転時に忍野系ニジマスと混ざった可能性が指摘されている。新しい米国産ドナルドソン系ニジマス(米産ドナ)の発眼卵を導入・飼育し,忍野産ドナルドソン(忍野産ドナ)と比較した。米産ドナの成熟年令は雄は2年,雌は3年で,忍野産ドナと同様に晩熟型であった。産卵時期は11月中旬~1月上旬で忍野産ドナより3週間程度遅く晩期型であった。1尾当たりの採卵数は忍野産ドナとほぼ同じであったが,卵は大型で発眼率・孵化率ともに忍野産ドナよりかなり良好であった。米産ドナの未熟魚の体色は銀色が強く現れた。成熟した3年魚の体重,肥満度は米産ドナが2.38kg,19.5であったのに対し忍野産ドナは1.77kg,20.0で,両者の体形は明らかに異なっていた。両者とも鰭の欠損が同程度に見られた。