文献

J-GLOBAL ID：201202212165428239   整理番号：12A1080930

リチウムイオン電池の最新動向 リチウムイオン二次電池電極材料における緩和解析

著者 (1件)： 八尾健 (京大 大学院エネルギー科学研究科)
資料名： ケミカルエンジニヤリング  (Chemical Engineering (Tokyo))
巻： 57  号： 8  ページ： 593-597  発行年： 2012年08月01日 
JST資料番号： F0134A  ISSN： 0387-1037  CODEN： CMNGA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： γ-Fe₂O₃にリチウムを電気化学的に挿入したとき,挿入停止後において,長時間にわたって電位が変化することはよく知られていたが,今までその機構について詳しく解析されることはなかった。この現象は,リチウム挿入後においても,γ-Fe₂O₃に何らかの構造変化が起こっていることを示しているのではないかと考え,γ-Fe₂O₃のリチウム挿入停止後の種々の時間における材料解析を行い,2009年秋の電気化学会で発表した。充放電停止後の開回路状態において,経時的に材料の解析を行うことにより,速度論的過程から熱力学的平衡に至る材料の状態変化を明らかにすることができることを,この解析を「緩和解析」と名付けた。現在,γ-Fe₂O₃をはじめ,LiFePO₄,LiMn₂O₄,Li_4/3Ti_5/3O₄,LiCoO₂,LiNi_1/3Mn_1/3Co_1/3O₂等,種々のリチウムイオン2次電池電極材料に対して緩和解析を行い,充放電過程における電極材料の動的挙動を明らかにしている。本稿では,γ-Fe₂O₃,LiFePO₄,およびLiMn₂O₄における緩和解析について紹介した。緩和解析の実際について解説した。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  *電極材料 ,  *緩和現象 ,  解析 ,  酸化鉄 ,  リチウム ,  挿入 ,  変化 ,  充電 ,  放電 ,  平衡 ,  挙動 ,  動特性 ,  リン酸塩 ,  リチウム化合物 ,  鉄化合物 ,  マンガン酸塩
準シソーラス用語： リチウム挿入 ,  構造変化 ,  充放電 ,  熱力学的平衡 ,  動的挙動 ,  マンガン酸リチウム

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

タイトルに関連する用語 (6件)： リチウムイオン電池 ,  最新動向 ,  リチウムイオン二次電池 ,  電極材料 ,  緩和 ,  解析