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J-GLOBAL ID：201202212270183020   整理番号：12A1567654

高機能材料の創成と実用化 有機溶媒に可溶化したフタロシアニンを基盤とする機能性分子材料

著者 (1件)： 石丸雄大 (埼玉大 大学院理工学研究科)
資料名： ケミカルエンジニヤリング  (Chemical Engineering (Tokyo))
巻： 57  号： 11  ページ： 842-848  発行年： 2012年11月01日 
JST資料番号： F0134A  ISSN： 0387-1037  CODEN： CMNGA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フタロシアニン,特に金属フタロシアニンは,色合いの美しさや視認性の高さから,新幹線や道路標識などの青色顔料として,古くから利用されてきた。一般的な有機溶媒に溶けないため,さまざまな分散技術が開発されており,現在のインキ産業を支えているといっても過言ではない。フタロシアニンは,一般的には,有機顔料として利用されているが,それはフタロシアニン環同士の分子間力が極めて大きく,有機溶媒には溶けないことによる。そこで,金属フタロシアニンを有機溶媒に可溶化するためには,金属フタロシアニン間の相互作用を弱める働きを持つ嵩高い置換基の導入が有用である。例えば,tert-ブチル基のような大きな置換基を導入すると,一般的な有機溶媒へ溶けるようになる。ただし,中心金属もフタロシアニン間の相互作用の大きさにきいてくることが知られている。本稿では,最近の金属フタロシアニン合成技術の進歩,フタロシアニンの合成法について,一置換型フタロシアニンの合成,フタロシアニンの光学特性,金属フタロシアニンを基板とした高分子きのう材料などについて解説した。

シソーラス用語： *機能材料 ,  発明 ,  *実用化 ,  *有機溶媒 ,  基礎 ,  金属フタロシアニン ,  色相 ,  性能 ,  可視度 ,  視知覚 ,  分散【dispersion】 ,  分子間力 ,  *可溶化 ,  tert-ブチル基 ,  化学合成 ,  光学的性質 ,  *有機顔料 ,  *インク ,  大環状化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  架橋化合物 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： 基盤 ,  光学特性 ,  視認性 ,  色合 ,  創製

分類 (3件)： インキ  (YJ02000N) ,  顔料・塗料一般  (YJ03010F) ,  八員環以上の複素環化合物  (CF07120T)

物質索引 (1件)： フタロシアニン

タイトルに関連する用語 (8件)： 高機能材料 ,  創成 ,  実用化 ,  有機溶媒 ,  可溶化 ,  フタロシアニン ,  基盤 ,  機能性分子