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J-GLOBAL ID:201202212382460337   整理番号:12A1337762

Egfrシグナル伝達はTribolium castaneumの胚性肢の中位および遠位運命を調節する

Egfr signaling regulates distal as well as medial fate in the embryonic leg of Tribolium castaneum
著者 (2件):
資料名:
巻: 370  号:ページ: 264-272  発行年: 2012年10月15日 
JST資料番号: C0522A  ISSN: 0012-1606  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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前後体軸に垂直な近位-遠位軸を生ずるメカニズムの進化は,節足動物進化において重要な事象であり,それにより多くの機能をもつ肢が形成された。現存の節足動物において肢の遠近パターン形成を研究することにより,近位-遠位軸の起源と進化に対する洞察が得られる。Drosophila melanogasterでは近位-遠位パターン形成は主にWg/Dppシグナル伝達が行っている。Egfrシグナル伝達も関与しているが,後期段階および遠位肢部(ふ節,前ふ節)に限定されている。本研究において著者等は甲虫Tribolium castaneumの肢発生におけるEpidermal growth factor receptor(Egfr),spitz(spi),pointed(pnt)の役割を研究した。著者等はEgfrシグナル伝達が,D.melanogasterよりもT.castaneumの方でより複雑な役割を持つこと,また遠位肢に必要であるだけでなく,中位肢(腿節,脛節を含む)の形成にも関与していることを示した。Egfrとspiはclawless(cll),Distal-less(Dll),dachshund(dac)の調節に必要であり,RNAiにより肢分節は肥厚し,融合した。興味深いことにEgfrシグナル伝達によるDllとdacの調節は,cll調節ではその役割を機能的に失うようで,なぜならcll調節は転写因子が仲介しないためである。これにより,遠近軸パターン形成においてEgfrシグナル伝達は,別々のメディエーターにより二重の役割を果たすことが示唆された。cllなどの遠位因子の調節は進化的に保存されているが,Dllとdac調節はWg/Dppシグナル伝達と共に平行または重複して機能することから,昆虫においてその役割が比較的進化的に保存されていない理由を説明することができた。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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発生と分化  ,  遺伝子発現  ,  生物学的機能 
タイトルに関連する用語 (4件):
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