文献
J-GLOBAL ID:201202212491442861   整理番号:12A1221602

プロトカドヘリンは哺乳類神経系での樹状突起の自己忌避にかかわっている

Protocadherins mediate dendritic self-avoidance in the mammalian nervous system
著者 (5件):
資料名:
巻: 488  号: 7412  ページ: 517-521  発行年: 2012年08月23日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
多くのニューロンの樹状突起では,1個のニューロンから生じた突起が互いに反発し合う,自己忌避と呼ばれる現象によって分枝パターンが形成される。自己忌避によって,樹状突起の分枝のすき間や重なり合いが最小限に抑えられ,1個のニューロンの神経突起だけでそのニューロンの担当範囲を完全に覆うことが容易になる。特に,自己忌避が認められるニューロンの一部は,同じサブタイプのほかのニューロンと自由に相互作用しており,これは自己と非自己を区別していることを意味している。今回我々は,クラスター形成したプロトカドヘリン(Pcdh)が,樹状突起の自己忌避と自己/非自己識別にかかわっていることを明らかにする。Pcdh遺伝子座には58個の同族のカドヘリン様膜貫通タンパク質がコードされていて,少なくともその一部は異種細胞でアイソフォーム特異的な同種親和性接着を示し,単一ニューロン中では確率論的にさまざまな組み合わせで発現されている。マウスのγ-サブクラスター(Pcdhg遺伝子)中の22個のPcdh遺伝子すべてを欠失させると,網膜スターバーストアマクリン細胞(SAC)と小脳プルキンエ細胞の樹状突起の自己忌避が起こらなくなる。SACの遺伝子解析を進めたところ,Pcdhgタンパク質は発生の際に細胞自律的に作用することがわかった。22種のPcdhgタンパク質を1種類のアイソフォームに置き換えると自己忌避が回復する。さらに,すべてのSACで1個の同じアイソフォームを発現させると,隣接するSACの樹状突起間での相互作用(異なるニューロン間の相互作用)が減少した。これらの結果は,きょうだい神経突起間でのPcdhgの同種親和性相互作用(同一ニューロン間の相互作用)によって反発シグナルが生じ,自己忌避につながることを示唆している。このモデルでは,異なるニューロン間の相互作用は通常は許容される。それは,同一の細胞体から発する樹状突起でないかぎり,全く一致するPcdhgタンパク質群との遭遇はめったに起こらないからである。これらの結果はさまざまな点で,ショウジョウバエ(Drosophila)のDscam1(Down syndrome cell adhesion molecule)について報告されている知見とよく似ている。...Copyright Nature Publishing Group 2012
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
中枢神経系  ,  生物学的機能 
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る