抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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職業経験がない新規学卒者に対する職業指導は教育訓練上,就職支援上,非常に重要である。しかし,指導員の力量や経験よって大きく影響されることから,均一的な職業指導ができるようなツールの検討を行った。職業指導において,受講している訓練科と職業(職種)との関係及びその職業と産業(業種)との関係を明確にする必要があり,各産業では,どのような職業が,どの程度存在しているかについて,マクロ的に把握することが大切である。産業と職業の関係をマクロ的に捉える方法として,就業構造基本調査(総務省統計局)の「従業上の地位・雇用形態・男女・産業・職業別の有業者数」のデータがある。これを整理・グラフ化することにより,産業,職業,就業者数との関係が把握しやすくなる。本ツールでは,このデータを,全職務ごとに,職業(中分類,小分類)を当てはめ,産業,部門,部・課,職務,職業,仕事・作業,職務能力を結びつけられるようデータ化した。そして,職業指導ツールとして,産業中分類の約80業種の延べ職務数は約15万件のデータ数になるので,職業指導の場面々に応じた必要な内容項目や見やすい表などが容易に得られるように,表計算ソフトの機能を活用した職業指導ツールとした。これにより,業種の部門・部署で行われている職務,仕事,作業,必要とされる知識・技能(職務能力)を検索することができる。また,職業分類から職務,仕事,作業を知るとともに,その職務,仕事,作業を行っている産業業種も調べることもできる。このように,生涯職業能力開発体系を活用することにより,産業,企業の部門・部署,職務,仕事,作業,職業,職務能力が関連付けられた職業指導ツールとすることができた。また,職業指導ツールとしての活用以外に,訓練受講目的の明確化,動機付けなど訓練指導ツールとして,更には,訓練コースの設定やキャリア形成支援等にも活用できる。