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J-GLOBAL ID:201202212948549071   整理番号:12A0623055

大阪商業大学商業史博物館所蔵「河内国茨田郡藤田村文書」絵図の彩色材料調査結果

Scientific Analysis of Painting Materials on Maps Made in a Small Village in Early Modern Period Japan
著者 (3件):
資料名:
号: 51  ページ: 211-225,1(10)-1(12)  発行年: 2012年03月31日 
JST資料番号: Y0449A  ISSN: 0287-0606  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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大阪商業大学商業史博物館所蔵の「河内国茨田郡藤田村文書」は寛永10年(1633)から明治43年(1910)の間に作成された約900点の行政文書群であり,貴重な史料群である。本報では,その中の43点は村絵図中,明治初期までに作成された22点の村絵図の彩色材料の科学的調査を行い,彩色材料の変遷の結果を報告した。蛍光X線分析および可視反射分光スペクトル測定を行った。白色の彩色が行われいるのはまれだが,故粉が使用され,修正用に鉛白が使用されている例があった。赤色の彩色には辰砂と丹が使い分けられている。燈色,桃色の彩色は明確ではないが,顔料混合系の可能性がある。黄色の彩色は石黄が使われた例が一例あり,一般的には染料が使用されていると推定される。青色の彩色はインディゴの使用例あるいはプルシアンブルーの可能性を掴んだ。緑色の彩色は緑青であり,水路を表すために使用された緑色は石黄とインディゴの混合系と推定した。結論的には,文久元年の絵図から見つかった鉛系白色材料以外は国内の絵画に使用されていたものであることを明らかにした。時代の経緯によって使用された顔料が異なる例(赤色顔料),同時代でも同じ色に異なった顔料が使用された例(燈色)など今回の発見は,絵図の様々な属性を検討する時の一助になり得る。地域と時代の2つの座標軸として彩色材料の変遷を追うのと違って,今回は地域が固定され,しかも絵画と異なる行政文書絵図という事例は非常にまれな研究であることを指摘した。
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分類 (2件):
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塗料の性質  ,  無機化合物の物理分析 
タイトルに関連する用語 (5件):
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