抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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照明条件依存や立体推定困難といった,光学カメラの弱点を補完する屋内監視システムの構築に,UWB(Ultra Wide-Band)パルスレーダを用いた画像化技術が有望視されている。しかし,従来のUWBレーダによる画像化法は,いずれも大規模アレイアンテナやアンテナ走査を必要とし,高コストかつ非現実的であった。この問題を解決するため,我々はアンテナ走査の代わりに固定された3本のアンテナを用いて目標運動を推定し,その推定運動で散乱点を補償することにより画像化する手法を開発してきた。本稿では,より低コストかつ実践的なシステムの実現を目指し,壁面による多重散乱波を利用することで,固定された単一アンテナのみを用いた任意運動目標のイメージング手法を提案する。提案手法では,各壁面に対して想定される鏡像アンテナに対してSEABED(Shape Estimation Algorithm based on BST and Extraction of Directly scattered waves)法を適用する。これにより,目標のアンテナ側のみならず裏側の推定も可能であり,画像化範囲が向上する。さらに,数値実験を用いて提案手法の特性評価を行い,高精度かつ広範囲な画像化が実現可能であることを示す。(著者抄録)