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J-GLOBAL ID:201202213123111240   整理番号:12A1391783

酸化型リン脂質は肺の抗菌防御を傷害する タバコ煙に曝露したマウスにおける証拠

Oxidized phospholipids impair pulmonary antibacterial defenses: Evidence in mice exposed to cigarette smoke
著者 (6件):
資料名:
巻: 426  号:ページ: 253-259  発行年: 2012年09月21日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は,貧弱な肺の抗菌先天性防御を伴い,それは細菌感染による頻繁な急性増悪のリスクを増す。食細胞(マクロファージと好中球)数の増加にも関わらず,COPD患者の気道には安定な細菌叢が見られる。肺胞マクロファージ(AM)の食作用能力の欠損が,喫煙者,COPD患者,タバコ煙(CS)に曝露したマウスの気道が侵入する細菌を排除できないことの主因である。CS曝露の結果としての酸化ストレスが関連づけられているが,喫煙者の肺のAMの食作用能力を阻害する因子あるいはメディエーターは明らかでない。本研究では,酸化型リン脂質の蓄積がCS曝露マウスのAMの食作用機能の阻害を仲介することを示す。CSに6カ月曝露したマウスは,対照マウスに比べ,AMによる細菌の食作用と排除の傷害と,気管支肺胞洗浄液(BALF)中の酸化型リン脂質レベルの増加を示した。気管支内への1-パルミトイル-2-アラキドノイル-sn-グリセロ-3-ホスホリルコリン(OX-PAPC)の滴下はAMの食作用活性を阻害し,マウスにおける肺の細菌排除を傷害した。in vitroにおいて,J774マクロファージのOX-PAPCへの曝露は細菌の食作用と排除を阻害したが,OX-PAPCを,酸化型リン脂質に特異的に結合するが自然のリン脂質には結合しないモノクローナル抗体EO6で前処理すると,OX-PAPCが誘導する細菌の食作用と排除の阻害が打ち消された。CSに曝露したマウス由来のBALFで培養すると,J774マクロファージの細菌の食作用が傷害された。結論として,本研究は慢性CS曝露に引き続いて生ずる酸化型リン脂質がAMの食作用機能の阻害において重要な役割を果たし得,CSに曝露したマウスの肺の抗菌先天性防御を傷害することを示す。肺の抗酸化防御を強める治療法は,喫煙者やCOPD患者の酸化ストレスが誘導するAMによる食作用の傷害を減ずるのに有益でありうる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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生物学的機能  ,  生体防御と免疫系一般  ,  呼吸器の基礎医学 

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