抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
1。IDを活用することで,これまでさまざまなビジネスが創出されてきた。特に近年では,ID連携技術の革新が著しい。ID連携の活用により,経営の仕組みのスマート化が期待できる。2。野村総合研究所(NRI)が実施した2つのアンケート調査の結果をもとに,ID活用に関する生活者と事業者の実態を把握した。生活者のID活用の意向としては,1)利用者登録する事業者を選別する意向が高まっていること,2)利用者登録に何らかのメリットを求める傾向があること,3)IDコード数のこれ以上の増加を望まない傾向があること-がわかった。3。一方,事業者の多くは,IDコードに紐づく顧客情報の活用によって売り上げ拡大や顧客数増加を実感しており,今後のニーズとしては,顧客情報の更新や他社が保有する顧客情報の活用を望む傾向が強いことがわかった。4。事業者がIDコードに紐づく顧客情報を取得するには,生活者の選別の目にかなうサービス提供や具体的なメリットの提供が必要である。また,IDコード数の増加を望まない生活者に対しては,IDコードを可能なかぎり増やさないことが求められている。その解決策の一つとしてID連携の活用がある。(著者抄録)