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J-GLOBAL ID:201202213984492937   整理番号:12A0611897

汚染物質は蚊における殺虫剤による遺伝子淘汰に影響を与えるか? トランスクリプトミクスからの実験的証拠

Do pollutants affect insecticide-driven gene selection in mosquitoes? Experimental evidence from transcriptomics
著者 (7件):
資料名:
巻: 114-115  ページ: 49-57  発行年: 2012年06月15日 
JST資料番号: B0823B  ISSN: 0166-445X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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感染病を伝播する蚊の制御は,主に化学殺虫剤の使用に頼っている。しかしながら,殺虫剤抵抗性の出現が蚊の制御計画を脅かしている。今まで,ほとんどの研究努力は殺虫剤処理が引起こす抵抗のメカニズムの解明に重点を置いてきた。殺虫剤による淘汰メカニズムに対する蚊の化学的環境の影響には余り注意を払ってこなかった。本研究では,蚊Aedes aegyptiをモデル種に用い,殺虫剤ペルメトリンによって亜致死濃度生体異物への蚊の幼虫の曝露及び蚊の淘汰を組み合わせた実験室実験を行った。曝露を10世代行った後に,15kマイクロアレーでバイオアッセイとトランスクリプトーム・プロファイリングを,全ての株について比較しながら行った。選んだ3株のペルメトリン抵抗性は,小さいながらも,感受性の高い親株に比べて有意に増大していた。ミクロアレイ解析は,多くの遺伝子の転写が殺虫剤による淘汰によって変化したことを明らかにした。各世代における淘汰に先立ち,亜致死濃度の汚染物質フルオランテンまたは殺虫剤ペルメトリンへ幼虫を曝露すると,解毒,輸送及び細胞代謝に関与する遺伝子を含むいくつかの遺伝子の淘汰が影響を受けた。ペルメトリン抵抗性及び生体異物と殺虫剤との交差応答に関与している可能性のある遺伝子を同定した。本研究は,蚊の環境における汚染物質の存在が殺虫剤による淘汰メカニズムに与える影響を初めて調べた。著者らの結果は,生体異物に曝露した蚊が殺虫剤選択圧に対して異なった適応応答を示すことを明らかにした。このことは,虫の化学的環境が殺虫剤抵抗性をもたらす代謝メカニズムの長期的選択を形作ることができることを示唆している。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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動物に対する影響  ,  その他の汚染原因物質 

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