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J-GLOBAL ID:201202214067295614   整理番号:12A0761007

市場効率性の再検証:株式市場の特性変化と予測可能性

著者 (1件):
資料名:
号: 31  ページ: 3-17  発行年: 2012年03月 
JST資料番号: L4638A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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米国の株式市場では,近年,大幅な流動性の上昇と取引コストの低下傾向が観察され,機関投資家は取引の注文分割により,1990年代と比較して高速かつ低コストでの個別銘柄の売買が可能となっており,その影響として株式リターンの予測可能性が低下し,同時に情報効率性の向上が達成されたと報告されている。本稿では,東京証券取引所上場企業の流動性が2000年前半以降大きく上昇し,それに伴い取引コストが低下したことを,1996年3月14日~2011年6月30日の個別株式ティックデータを用いて確認した。次に,株式所有構造と取引高の関係を分析することにより,流動性上昇・取引コスト低下が,東証における海外法人の活発な取引によりもたらされた可能性が高いことを示した。取引活動の活発化とそれに伴う取引コストの低下が市場効率性に与える影響を調べるため,市場効率性の定義と取引コストの関係について整理し,取引コストの低下は市場効率性を高めるとの推論を導いた。その上で月次データを用いた分析により,取引コストは株式リターンの予測可能性に影響を与え,活発な取引状況下では,既存の代表的アノマリーの一部についてリスク調整後リターンの規模が縮小する可能性を持つことを示した。
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分類 (1件):
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オペレーションズリサーチ一般 
引用文献 (10件):
  • 久保田敬一,竹原均[2007],「Fama-Frenchファクターモデルの有効性の再検証」,「現代ファイナンス」,22,3-23.
  • Buss, A, R. Uppal, and G. Vilkov [2011], "Asset Prices in General Equilibrium with Transaction Costs and Recursive Utility," Working Paper, London School of Economics.
  • Chordia., T., R. Roll, and A. Subrahmanyam [2011], "Recent Trends in Trading Activity and Market Quality," Journal of Financial Economics, 101(2), 243-263.
  • Chordia., T., A. Subrahmanyam, and Q. Tong [2010], "Trends in the Cross-Section of Expected Stock Returns," Paper presented at 23rd Australasian Finance and Banking Conference, Sydney.
  • Fama, E. [1965], "Random Walks in Stock Market Prices," Financial Analysts Journal, 21(5), September -October, 55-59.
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