抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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神社仏閣や廃屋など,人の出入りが少ない建物では,ハクビシンが棲み着いても直接的な被害として認識されないから,対策が行われない場合がある。しかし,周辺地域での農作物被害対策の一環として,ハクビシンを集落内に棲わせないために,このような建物も侵入防止の対策行う必要がある。ハクビシンで実験したところ,成獣個体でも短辺6cmの長方形,一辺8cmの正方形,直径9cmの円形の隙間から侵入した。従って,通風口があちこちに設けられている日本家屋では,思いも寄らぬ処から侵入される。ハクビシンは木登りが得意であり,垂直な二枚の板の間では背中と四肢でそれぞれの板を押して体を支えつつ移動する。家屋の壁は一般的に,通気性や断熱性を確保するために,中が空洞の中空構造をしている。このような壁の中をハクビシンは登ったり,自在に移動できる身体能力を持っている。このような通気性を目的として設けられている隙間は,目合いが小さい金網で,四辺を全て固定する必要がある。建物周辺に農作物の収穫残渣や生ごみ,果実がなる庭木管理を十分にして,餌となるものを無くすことが肝要である。