抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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三陸リアス式海岸の歴史は津波被害の歴史でもあった。このような厳しい土地になぜ人は住み続けるかは,そこが豊かな海であるからである。本報では気仙沼湾漁民の生きざまを示した。湾の内陸部の森は落葉広葉樹林であり,腐葉土層を通った水が植物プランクトンや海藻を繁殖させ,豊かな漁場となっている。またカキの養殖にも適している。またカキの漁場としては鉄分濃度が必要であり,これがアムール川から供給されるフルボ酸鉄であることが判明した。津波被害の復興工事により海辺に10mの堤防の建設が計画されているが,これが進むと陸側と海側の生態系が分断され,海が枯れるおそれがある。津波と付き合う覚悟が無ければリアスの海辺での生活はできないから,コンクリート予算を森林や水産加工関連に向けてもらいたい。