抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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サルモネラ属Salmonellaは世界的な腸疾患の主な原因の1つであり,また腸チフスやパラチフスなど,さらに深刻な全身性疾患の病原体でもある。腸チフスSalmonella serovars伝染の一般的な運び屋として水が知られているが,非腸チフスサルモネラ属も食品媒介病原体として主に知られている。本報では天然淡水および飲用水中のSalmonella感染率およびSalmonella伝播に対するこれら汚染源の関連性に対する過去10年間の査読済み出版物の寸評を示す。工業国では,レクリエーション用の水や灌漑または飲用水の元として使用されている水などの地表水で頻繁にSalmonellaが検出されているにもかかわらず,水系流行の感染爆発の報告はほとんどない。灌漑水での継続的な混入はSalmonella感染爆発に関与している作物汚染の一般的な経路と考えられてきた。多剤耐性(MDR)Salmonella株はヒト健康に対する危険性を増加させ,先進国の地表水でも検出される薬剤耐性の伝播に寄与している可能性がある。地表流は地表水にSalmonellaを負荷する駆動者として主要な役割を果たしていると考えられた。したがって,血清型解析は地表水に対するSalmonellaのヒトおよび動物混合由来の寄与を示唆し,水汚染における野生動物の役割を強調した。発展途上国における地表水および飲用水中のSalmonella感染率に関連するデータはほとんどない。それにもかかわらず,水系流行の感染爆発および風土病性腸チフスに対する危険因子を調査する症例対照研究に関するデータから,この病害の伝染に対する源として水の関連性が確認された。疫学的研究とSalmonella調査に加え,発展途上国における水系流行腸チフスに対するMDR Salmonella Typhi株の関連性の明白な証拠が矛盾なく提示された。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.