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J-GLOBAL ID：201202215960684650   整理番号：12A0662283

隣接する活断層の連結性と変位様式-弥畝山西断層と都茂断層の例-

Connectivity and Slip Style of Two Neighboring Active Faults-A Case Study of the West Yauneyama and the Tsumo Faults, Southwestern Shimane Prefecture, SW Japan-

著者 (2件)： 相山光太郎 (ダイヤコンサルタント) ,  金折裕司 (山口大 大学院理工学研究科)
資料名： 応用地質  (Engineering Geology)
巻： 53  号： 1  ページ： 21-30  発行年： 2012年04月10日 
JST資料番号： G0269B  ISSN： 0286-7737  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 島根県南西部の弥畝山西断層と都茂断層の性状と分布を詳細に再検討するために,それらの断層に沿う地域と延長部で地形・地質調査を実施した。得られた結果と既存の重力異常図および震源分布データを組み合わせ,弥畝山西断層と都茂断層の連結性と変位様式を議論する。リニアメント判読と地表調査に基づいて,これまで指摘されてきたよりも,弥畝山西断層は南西方向に10km,都茂断層は東方向に1km長く連続することを指摘した。弥畝山西断層北東部と都茂断層が接合する益田市美都町板井川地域において横ずれデュープレックスが確認される。その横ずれデュープレックスに囲まれた領域は周囲に比べて標高が低く,低地になっている。断層露頭の変形構造は,都茂断層の変位センスが左横ずれから右横ずれにインバージョンしたことを示す。この変位センスは,横ずれデュープレックスに囲まれた低地がプルアパート(板井川プルアパート)としてNE-SW方向に拡大を続けるとともに,それによって低地が沈降することを示唆している。(著者抄録)

シソーラス用語： *活断層 ,  *島根県 ,  変形組織
準シソーラス用語： デュープレックス ,  リニアメント

分類 (2件)： 土木地質学・水文地質学一般  (DE09080K) ,  地質構造・テクトニクス  (DE04030Y)

引用文献 (30件)：

• 平田直. 2004年新潟県中越地震-地下構造と余震分布から推定される震源断層-. 科学. 2005, 75, 149-151
• 防災科学技術研究所. 新潟県中越地震と地質構造との比較. 地震予知連絡会会報. 2005, 73, 399-402
• LETTIS, W. Influence of releasing step-overs on surface fault rupture and fault segmentation : examples from the 17 August 1999 Izmit Earthquake on the North Anatolian fault, Turkey. Bull. Seism. Soc. Am. 2002, 92, 19-42
• 松田時彦. 最大地震規模による日本列島の地震分帯図. 地震研究所彙報. 1990, 65, 289-319
• 福塚康三郎. 断層の地形・地質学的特徴と地震活動および重力異常-島根県南西部, 弥畝山西断層を例として-. 応用地質. 2002, 43, 226-234

タイトルに関連する用語 (5件)： 活断層 ,  連結性 ,  変位 ,  様式 ,  断層