抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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塩化ナトリウム及び硫酸アンモニウムを用いてゴマ蛋白質の選択的な分画化を行った。最大の蛋白質抽出はpH7~10及び0.6~1M塩化ナトリウムで行われた。ゴマ蛋白質分離物の収率は塩化ナトリウムなしの12.5%から1M塩化ナトリウムの時の54.6%に上昇した。SDS-PAGEの結果,塩化ナトリウム抽出物に比べ,水抽出のゴマ蛋白質分離物の電気泳動特性の差を示した。しかし塩化ナトリウム濃度を変えてもゴマ蛋白質抽出物プロフィールにおける主成分に影響はなかった。硫酸アンモニウム沈殿で,30%飽和で11S画分が選択的に抽出された。硫酸アンモニウム50%画分により多くの2S及び7Sポリペプチドバンドが見られ,一方硫酸アンモニウム70%試料には高濃度の7S画分があった。FTIR分析の結果,加熱処理と低濃度の塩化ナトリウム及び硫酸アンモニウム処理が蛋白質コンフォメーションの変化を誘導し,一方で高濃度では蛋白質コンフォメーションがより安定化することが分った。CD分析の結果,水抽出物中のα-ヘリックスが支配的であるが,塩化ナトリウム濃度の増加とともにβ-ストランド構造へと移行することが分った。硫酸アンモニウム濃度が30%から70%まで増加するとともに二次構造の変化が観察された。(ゴマ蛋白質分離物-1M塩化ナトリウム)の機能特性をダイズ蛋白質分離物と比較した。ゴマ蛋白質分離物-1M塩化ナトリウムの蛋白質溶解度,水分保持力及び脂肪結合能力は有意に低かった(p<0.05)が,乳化力及び起泡性はかなり高かった。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.