文献

J-GLOBAL ID：201202216108458810   整理番号：12A0259871

熱間プレス用亜鉛めっき鋼板(スミクエンチZ)の開発

著者 (5件)： 秋岡幸司 (住友金属工業 総技研) ,  今井和仁 (住友金属工業 総技研) ,  須藤俊太郎 (豊田汽車研発中心(中国)有限公司) ,  市川正信 (豊田鉄工) ,  尾林彰 (豊田鉄工)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 51  号： 2  ページ： 70-72  発行年： 2012年02月01日 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自動車の骨格や構造部材には乗客の安全を確保するために高強度鋼板が使用されている。自動車用薄鋼板を使用した高強度の成形品を得る手法の一つに熱間プレス工法がある。この工法は,鋼板をオーステナイト域に加熱した後,プレス成形時に焼入を同時に行う。この熱間プレス工法では,鋼板表面は高温にさらされるためスケールが生成する。この生成した鉄系の酸化スケールは成形品の溶接性や塗装性に影響を与えるため,一般的にはショットブラスト等の脱スケール処理が行われる。そこで亜鉛系めっきである合金化溶融亜鉛めっき鋼板をベースとした熱間プレス工法を開発した。鋼板表面の亜鉛めっき層が,熱間プレス工程中での鉄系スケール生成を抑制し,脱スケール処理を省略できた。この開発した熱間プレス用亜鉛めっき鋼板の特徴と自動車用鋼板として必要な諸特性を紹介した。

シソーラス用語： *亜鉛めっき鋼板 ,  *プレス加工 ,  自動車用鋼 ,  合金化亜鉛めっき鋼板 ,  *熱間加工 ,  *焼入 ,  スケール ,  溶接性 ,  吹付 ,  ブラスト洗浄 ,  脱スケール ,  溶融めっき ,  プレス用ダイス
準シソーラス用語： ショットブラスト

分類 (3件)： 溶融めっき  (WC08026A) ,  熱処理技術  (WC03020T) ,  プレス加工  (WC04050H)

引用文献 (9件)：

• (1) 小嶋啓達:自動車技術会春季大会材料フォーラム,(2004), 13-18.
• (2) 中嶋勝司,蟹江鋭夫,小澤正史,遠藤孝義,岡崎他家蔵:素形材,43(2002), 31-35.
• (3) 今井和仁,吉川幸宏,土岐 保:CAMP-ISIJ, 18(2005), 557.
• (4) 市川正信,菅野公雄,山崎信昭,尾林 彰,須藤俊太郎,小嶋啓達,今井和仁:自動車技術会学術講演会前刷集,83-04(2004), 20045684
• (5) K. Akioka, T. Nishibata, K. Imai, T. Takayama, M. Nakata, H. Fujimoto, N. Kojima and M. Matsumoto: Proc. of 8th Int. Conf. on Zinc and Zinc Alloy Coated Steel Sheet (GALVATECH 2011 in Genova, Italy), AIM, Italy, (2011).

タイトルに関連する用語 (4件)： 熱間プレス ,  亜鉛めっき鋼板 ,  クエンチ ,  開発