抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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絵師に関する居住地変遷の実態を解明するために,これまで年代別および流派別に居住傾向を看取し,その動向全体を把握した。その中で,近世後期と近代における郊外居住の関係性を指摘したが,これを論証するまでには至らなかった。本稿では6人の絵師について居所の動向などを追い,近世後期京都における郊外居住の一端を解明した。『平安人物志』,『皇都書画人名録』において確認できる約90人におよぶ郊外居住者のうち,史料等の制約により一部の絵師に限定したため,郊外居住の全体像を解明するこができたとは言い難い。しかし本稿によって,これまで明らかにされていなかった近世後期京都における郊外居住の一様相を窺うことはできた。