抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現有の広範な送配電網への,風力発電や太陽光発電などの間欠的は再生可能発電の系統連係への参入には大きな障害もあるが,充分な電力貯留能力が設備に確保されるならば,要求される給電構想に沿った構図を描ける。本報告は任意の発電プロファイル,給電プロファイル,そして目標とするシステム効率,指定された貯蔵システムの損失特性のもとでの時間関数として,必要量の貯蔵電力を決定するための一つのフレームワークを提示する。このフレームワークを間欠的再生可能発電の電気化学的貯蔵に適用して,単一スカラ性能指数-放電電力容量によって記述される総合システム性能効率を許容する単純化した線形応答近似を,この解析に採用している。ここでは,典型的な三種類の送配電網シナリオ;つまり,一定,グリッドマイナスベースロード,および方形波を想定し;そして,32.5%の設備利用率での風力発電と,14%の設備利用率での太陽光起電(PV)発電の2通りの発電シナリオを考察している。これら合計6通りの組合せの発電シナリオにつき,貯蔵エネルギーと放出電力容量に必要な量を,一連のシステム効率について究明している。固体電極蓄電池を用いたのでは,こうした間欠的再生可能発電電力の貯留を充たすには2桁のエネルギー不足を免れない。風力利用のシナリオには,PV発電シナリオよりもさらに,同じピーク給電時発電力でも貯蔵エネルギー容量を大きくする必要がある。風力とPVのいづれにもせよ,1MWピーク発電のために1MWの充放電貯留容量を持たせた設備は,システム効率が70~90%となる。