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J-GLOBAL ID:201202216517648701   整理番号:12A1095882

自然な状態のグラフェンとマクロファージ間の相互作用ならびにToll様受容体およびNF-κB関連シグナル経路を介したサイトカイン/ケモカイン産生

The interactions between pristine graphene and macrophages and the production of cytokines/chemokines via TLR- and NF-κB-related signaling pathways
著者 (10件):
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巻: 33  号: 29  ページ: 6933-6942  発行年: 2012年10月 
JST資料番号: C0964B  ISSN: 0142-9612  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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グラフェンは生物医学的応用に魅力的な特徴をもつと見込まれるが,潜在的な生物学的有害作用,特に免疫応答調節の可能性があるため,より詳しい調査が必要である。マクロファージは自然免疫系の最も重要なエフェクター細胞の一つであり,グラフェン曝露への応答で中心的役割を果たす。以前に著者らは,マクロファージに高濃度のグラフェンを曝露させるとMAPKおよびTGF関連経路を介した細胞死が引き起こされることを報告した。しかし,低濃度のグラフェン曝露がマクロファージの機能に及ぼす影響はほとんど未解明である。本研究で著者らは,亜細胞毒性濃度の市販されている自然なグラフェンが初代マウスマクロファージおよび不死化マクロファージに及ぼす生物学的作用を実証する。グラフェンは,L-1α,IL-6,IL-10,TNF-αおよびGM-CSFを含むTh1/Th2サイトカインならびにMCP-1,MIP-1α,MIP-1βおよびRANTESなどのケモカイン分泌を有意に刺激する。これは,おそらく,TLRを介したNF-κB依存性転写の活性化によるものと考えられる。さらに,これらのグラフェン誘導因子は,アクチン会合のリモデリングを行うことにより未処置のマクロファージの形態を変化させ,マクロファージの細胞外基質に対する接着力を減少させ,食作用を減弱させる。こうしたグラフェン誘導因子によるマクロファージの免疫応答のネガティブフィードバックは,グラフェン曝露後のマクロファージ過剰活性化を防ぐ上で重要な役割を果たす可能性がある。これらの知見によって,in vitroでグラフェンとマクロファージの間で起こる相互作用の解明が進む。グラフェンの安全性を向上させるとともに新しい生物学的応用例の設計に寄与するには,グラフェンの生物学的応答を体系的に評価するためのさらなる研究が必要である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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医用素材 

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