抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報ではトライボエミッションの中の摩耗粒子の生成に関連する諸プロセスについて,アブレシブ摩耗と凝着摩耗に分けて紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:摩擦から摩耗に至る過程を「摩擦面からの粒子の放出」としてモデル化,トライボエミッションサイクル(電子,分子,摩耗粒子の発生サイクル)と摩耗粒子生成,2)アブレシブ摩耗:三つの摩耗形態における摩耗粒子発生過程の違い(アブレシブ摩耗,凝着摩耗,疲労摩耗),電子顕微鏡中で銅をニッケルで切削した時に発生したアブレシブ摩耗粒子の写真,凝着摩耗とアブレシブ摩耗における正反対の潤滑効果,3)凝着摩耗:シビア摩耗・焼け付き・なじみ(移着粒子に対して移着することにより成長した移着粒子,摩耗粒子の介在による焼け付きのモデル,移着粒子のサイズと凝着摩耗の諸相),摩耗に対する吹き付け効果(摩耗における2種類の雰囲気として非摩擦面を取り囲む雰囲気と摩擦界面近傍の雰囲気,Cu対Snの摩耗に対する酸素・アルゴンの吹きかけ効果ならびに湿度の効果),摩耗に対する休み時間効果(摩耗率が一定であれば摩耗量は摩擦時間に比例して増加するが,摩擦していない時間(非摩擦時間)により変化することなど)。