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J-GLOBAL ID:201202216866235716   整理番号:12A1067467

天然ユビキノン誘導体であるアントロキノノールはヒト膵臓癌細胞におけるアポトーシス,自己貪食及び老化間のクロストークを誘発する

Antroquinonol, a natural ubiquinone derivative, induces a cross talk between apoptosis, autophagy and senescence in human pancreatic carcinoma cells
著者 (7件):
資料名:
巻: 23  号:ページ: 900-907  発行年: 2012年08月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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膵臓癌は,膵臓の悪性新生物である。K-rasの突然変異及び構成的活性は膵臓腺癌の90%以上で起こる。膵臓癌の治療に成果のある方法が緊急に必要である。クスノキのキノコであるAntrodia camphorataから分離したユビキノン誘導体のアントロキノノールは膵臓癌のPANC-1細胞及びAsPC-1細胞における細胞増殖の濃度依存的な抑制を誘導した。ヨウ化プロピジウム染色によるDNA量のフローサイトメトリーではアントロキノノールが細胞周期G1期停止及びその後のアポトーシスを誘発することを示した。アントロキノノールは,Aktキナーゼ活性のために重要なリン酸化部位である,Ser473におけるAktリン酸化を阻害し,哺乳類ラパマイシン標的蛋白質(mTOR)活性に依存する部位である,Ser2448におけるmTORリン酸化を遮断した。mTOR/p70S6K/4E-BP1シグナル伝達カスケードに対応するいくつかのシグナルも,経路を確証するために検討した。さらに,アントロキノノールはいくつかの細胞周期調節因子及びミトコンドリアの抗アポトーシス蛋白質のダウンレギュレーションを誘発した。対照的に,K-ras及びそのリン酸化は有意に増加した。免疫共沈降分析では細胞のアポトーシス的細胞死を表すK-rasとBcl-xLの関連が劇的に増大することを示した。アントロキノノールもアポトーシス,オートファジー細胞死及び加速する老化間のクロストークを誘発し,それは,少なくとも部分的には,p21Waf1/Cip1及びK-rasのアップレギュレーションによって説明された。要約すると,データは,アントロキノノールが同様に細胞周期調節体をダウンレギュレートするP13キナーゼ/Akt/mTOR経路における阻害作用を通じてヒト膵臓癌細胞における抗癌作用を誘発することを示唆している。翻訳阻害は細胞周期のG1期停止及び最終的にミトコンドリアに依存するアポトーシスを生じる。さらに,オートファジー細胞死及び加速した老化もアントロキノノールが媒介する抗癌作用を説明するものである。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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植物の生化学  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 
物質索引 (1件):
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