抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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OECD(経済協力開発機構)では2009年の閣僚理事会において「グリーン成長戦略」を策定することが決定され,それを受けて2011年にその最終レポートが公表された。その主なメッセージは,2つあり,一つ目は,コンパクト・シティは,今日の都市をめぐるトレンドの中で健全で合理的な都市開発モデルを提示するものであるというもので,二つ目は,このモデルはグリーン成長に貢献する,というものである。ここで重要なのは,コンパクト・シティが都市のグリーン成長に寄与するということにある。それを実証する事例として日本の富山市が提示された。富山市においては,一人当たりの都市施設の維持・更新費用が,人口密度が高い地区ほど低く抑えられることが示された。すなわち,シティをコンパクトにすればするほど,行政費用を抑えることができ,その余った費用をより積極的に経済成長に資する政策に使うことができるということが示されたのである。